事業別概況
物流 / 海水 / グローバル&
エンジニアリング/ 電力
事業展開(バリューチェーン)
物流
産業ガスの自社配送で培った低温管理輸送技術を活かし、3PLに代表される食品物流、血液を運ぶ医療物流、そして一般貨物輸送やシャーシ輸送、トラックボディなどの設計架装まで、幅広く事業を展開しています。
海水
国内トップシェアを誇る業務用塩・家庭用塩の製造・販売のほか、水酸化マグネシウムや水処理吸着剤などの環境製品、水処理設備や下水道設備、水族館への出資・人工海水の供給などを手掛けています。
グローバル& エンジニアリング(G&E)
インド、北米において産業ガス関連事業を展開しているほか、産業ガスに欠かせない関連機器の製造・販売、エンジニアリング事業を展開しています。また、データセンターや半導体工場に欠かせない高出力UPS(無停電電源装置)の提供も行っています(→グローバル&エンジニアリング)。
電力
環境への負荷が少ない低炭素・循環型社会に対応すべく、福島県いわき市で、再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT制度)を活用した木質バイオマス発電事業を手掛けています。
中長期的な方針/成長戦略
1. 海外事業の拡大
【インド】
- 鉄鋼向けオンサイト案件の新規獲得と拠点拡充による製造・物流インフラなどのサプライチェーンの構築
【北米】
- 北米における産業ガスディストリビューターのM&A、JVの推進による事業基盤となるガス製造・販売拠点のネットワークの構築
- 液化水素・炭酸ガスをはじめとした脱炭素関連事業の基盤構築
【高出力UPS】
- 拡大するデータセンター需要に対応するとともに、環境性能を高めた高出力UPS製品を展開
- 電源システムに関するエンジニアリングノウハウを活用し、ASEAN、台湾、日本などのアジア需要地へ事業エリアを拡大
2. 物流事業の基盤強化
- 幹線輸送ネットワークの整備によるコールドチェーンの確立
- IoTを活用した配車、仕分けなど事業運営の効率化の推進
3. 日本海水における安定収益基盤の強化
- 価格マネジメントの徹底を軸に、製塩をはじめとした既存事業の収益力の強化
- 下水管更生をはじめとした都市インフラ事業の拡大
- バイオマス発電燃料の国内材比率の向上、調達見直しなどによる市況変動リスクの低減
4. 木質バイオマス発電事業の収益基盤の強化
- 調達コストの低減と安定稼働の継続
海外事業・エレクトロニクスの拡大を見据え、
エンジニアリング体制を強化
産業ガス供給に不可欠な技術領域であるエンジニアリング体制を強化するため、当社の堺事業所において、産業ガスプラントの開発・設計・製作・運転・保守部門などを集約する総合エンジニアリングセンターを新設します。また、プラント製作工場も増設し、製作能力の増強を約2倍にまで進めています。
小型から大型までのフルレンジで深冷空気分離プラントの製作に対応できるエンジニアリング技術をさらに強化し、装置の大型化にも対応できるエンジニアリング体制を構築することで、インドをはじめとした海外における産業ガス事業の拡大、さらには当社グループの大手半導体デバイスメーカーの旺盛な生産増強への対応を加速していきます。